【プロ解説】失敗しない防音材選び 7つのステップ

この記事は、こんなお悩みを持つ方におすすめです。

  • 防音対策をしたいが、何から手をつけていいか分からない。
  • 高額な費用をかける前に、失敗の原因と対策を理解しておきたい。
  • 隣人や家族への音漏れを確実に防ぎたい。

ステップ 1:騒音の種類を特定する(空気音か?固体音か?)

防音対策の失敗の9割は、この初期分析のミスから始まります。対策すべき音の伝わり方を特定しましょう。

  • 空気伝播音(空気音): 空気を振動させて伝わる音。人の話し声、テレビ、楽器(中高音域)、アラームなど。【対策】遮音材と吸音材。
  • 固体伝播音(固体音): 建物の壁や床を振動させて伝わる音。足音、ドアの開閉音、ドラムやベースの重低音など。【対策】防振材と遮音材。

※固体音対策は難易度が高く、床や壁を「浮かす(防振)」構造が不可欠です。

ステップ 2:解決目標を定める(遮音か?吸音か?)

あなたの目標は「音を外に漏らさないこと」ですか?それとも「部屋の響きを抑えること」ですか?

目標 必要な機能 ソノーライズ推奨製品の例
音漏れを徹底的に防ぐ 遮音(音を反射) 高密度の防音マット、石膏ボードなど
部屋の残響を抑える 吸音(音を吸収) GCボード高密度グラスウールなど

プロの回答:両方の機能を持つ「二重構造(遮音+吸音)」が最も効果的です。

防音材の専門会社:ソノーライズ

ステップ 3:壁の「隙間」を徹底的に塞ぐ(気密性の確保)

高性能な防音材よりも、わずかな隙間からの音漏れの方がはるかに大きな問題になります。対策の前に、まずは部屋の気密性を最大限に高めてください。

  • ドア/窓周り: 防音用の隙間テープやパッキンで密閉する。
  • コンセント/配管周り: 穴が開いている部分はコーキング材やパテで完全に埋める。
  • プロの助言: 音は水と同じ。わずかな隙間からも必ず漏れます。このステップを飛ばさないでください。

ステップ 4:吸音材の素材を決定する(繊維系・ウレタン系・その他)

吸音材の素材によって、性能、価格、安全性が大きく異なります。

  • グラスウール(繊維系): 専門家が最も信頼する素材。高い吸音性能を持ちながら、不燃性・安全性に優れています。ソノライズの主力製品です。
  • ウレタンフォーム(多孔質系): 比較的安価でDIYしやすいですが、不燃性がないものが多く、経年劣化(ボロボロになる)が早い傾向があります。
  • その他: フェルトや布など。手軽ですが、本格的な防音効果は期待できません。

ステップ 5:製品の安全性と長期性能をチェックする

防音材は一度設置すると交換が困難です。安全性と耐久性を必ず確認してください。

  • 不燃性の確認: 内装材として使用する場合、火災時の安全のため不燃認定品を選んでください。
  • 健康への安全性: シックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少ないか確認しましょう。グラスウールなどの無機質建材は特に安全性が高いです。
  • 湿気・結露対策: 吸音材を壁内部に充填する場合は、防湿シートを隙間なく貼る施工ノウハウが不可欠です。

ステップ 6:遮音材と吸音材を組み合わせる(二重構造の設計)

高い防音効果を求めるなら、**「壁の内部で音を吸収し、壁自体で音を遮る」**二重構造を採用します。

  1. 高密度の遮音材(遮音シートなど)を壁の基材に貼る。
  2. 空気層(約5cm以上)を確保する。
  3. 空気層の中に、高密度グラスウールなどの吸音材を充填する。
  4. 仕上げ材として、GCボードや石膏ボードで蓋をする。

この構造により、音のエネルギーが壁の内部で効率よく熱に変換され、外への音漏れを劇的に抑えることができます。

ステップ 7:製品ラインナップから最適なものを選ぶ

ステップ1〜6で得た情報をもとに、あなたの目的に合った製品を選びましょう。ソノーライズでは、プロのスタジオにも納入される高品質な防音材を、メーカー直販価格でご提供しています。

防音材の選び方


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